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状況

なんかもういかんともし難いので推敲も整合性も無視してのっけた。
三年半もよくほったらかしにしていたものです。
読みに来てたたぶん2人くらいの楽しみにしていた方には申し訳ないことをしました。
5.5を書いてる途中で、足りない頭がバーストしてしまいました。今も足りてません。どかーん

バカは死ななきゃ治らないっていうからもう死ぬくらいしか改善の余地はなくってですね
ほんと、なんでこうなったんでしょうね、自業自得ですね
せめてもう少しはなんとか食いついていきたいと思います。

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Little Bravery Э  5.4

5.4



 ティラ国の首都リーデルベルクとはどんな街かと問われると、道ゆく旅人はまず、大賢者様、英雄様の住んでる街と答える。
 それから、魔法研究の中心地、シンメトリーの整然とした美しい街並み、世界最古の文明国家たる遺跡史跡の数々、魚料理が美味い、と続く。
 南半球中央に位置する島国ティラの外周を囲むドーナツ型の島の内側、ほぼ中央にある首都島(通称である)、その島の中央に構えた、防壁と堀に囲まれた街。ダーツの赤いところ別名何?という愛称もついている。
 そんな街の中央にそびえ立つのは国王の城、ではなく、王立の魔法研究所だ。
 その魔法研究所から東に少し歩いたところに、王立の図書館がある。
 地上二階、地下二階の建物は魔法研究所に比べると手狭だが、魔法の力で書籍が大量に圧縮保存されていて、蔵書の保管数は、建物何戸分にも相当する規模で、魔法研究所と同様に、国の重要文化・研究施設となっている。
 古代から存在していた建物を補強改築して現存させている歴史的建造物であるため、あの図書館には隠された地下迷宮に続いているだとか、亡霊が住み着いて呪いをかけるだとか、いかにもありがちな噂が流れては消え、流れては消えの歴史を積み重ねた、オカルト的には由緒正しき心霊スポット。
 そんな建物の地下二階の隅っこの、誰も興味も理解も無いような古代の、魔法研究所の研究員さえ頻繁には訪れない、解読はされたがそれっきりの資料の数々。
 そんな役に立つか立たないかわからないような資料を机の上いっぱいにうず高く積み上げ少年が一人、高低様々な唸り声をあげつつ、頭を抱えたり掻きむしったりしている。
 その横を、書籍を何冊か抱えた司書の少年が通りがかった。
「まぁ~たアルはそうやって読めもしない本とにらめっこしてる」
「読めてますよ」
「嘘こけ」
「読めてますってば……全部じゃないけど」
「一部じゃ意味無いでしょ、それ」
「そこは気合と推理でなんとか」
「いい加減ラボに訊けばいいのに」
「やだ」
「さいですか」
「いーからフェリスはほら、仕事に戻る!サボっちゃいけませんよ新米司書さん!」
「はいはい、わかりましたわかりましただからアルもたまには外の空気吸ってきなよ」
「こないだ吸ってきたばかりだから、しばらくはいい」
「へぇ」
 フェリスと呼ばれた司書は彼の態度にはもう慣れっこだから、それ以上追求はしない。しないけど、口にはする。
 まったく、反抗期なのか何なのか、なんでわざわざ非効率的なほうに走るのやら。
 司書の少年は彼に聞こえないようにつぶやいたが、とくに聞こえたところでどうということもない。
 あの一角の資料に魔法研究員が寄りつかないのは、既に大半が解読、翻訳済なのと、そこに記されている内容に、表向きには価値が無いからだ。
 異界送りの伝承、異界からの召喚、人体錬成、蘇生術。永遠の命、時渡り。
 特定の層にはこれ以上無いくらいの心ときめくワードが並んでいるものの、実際にできる・できないと、やる・やらない、やって良い・悪いは別だ。
「アルヴェール・ディオン様、アルヴェール・ディオン様、ご家族の方がお迎えです。至急応接室までお越しください」
 本の山にうずもれているアルヴェールは、館内放送を耳にすると、長く伸びた耳ごとたたんでしまおうかという勢いで、本を頭に押し付けて机に突っ伏した。大きくため息をついて、本も片付けず席を立つ。
 ほっといても人は来ないし、来てもフェリスが片付けるし。片付けないでいいよ、と言ってみたら、仕事だからねと言われて。それがなぜだかわけもなく腹立たしくて。それは多分彼がただしいことを言っているから。当たり前のことだから。
 書架の位置も確かめずに、全部の本を同じ場所に押し込めて、アルヴェールはその場を後にする。

 応接室の開いている扉の先にアルヴェールがやってきたのを視認するなり、大賢者グラン・ディオンは仰々しく立ち上がって、大げさに微笑んでみせたーーーように、アルヴェールには見えた。グランはアルヴェールより少し背が高くて、今年で42になるのに、強大な魔力が肉体に影響を与えているのか、年齢よりずっと若く見える。一時期は魔力顕示のために幼児姿で活動していたことがあったが、アルヴェールが大きくなるにつれて気恥ずかしくなってやめた。そもそもなぜ魔力顕示で幼児姿なのか、アルヴェールにはとんとわからなかった。
「やあ~愛しい我が息子よ、今日も元気に反抗期かい」
「ええ、そのとおりです。父さんこそ、用事も無いのにわざわざ迎えに来るなんて、マスコミ向けアピールか何かですか?」
 アルヴェールは露骨に嫌悪の表情を父親に向けてやると、嫌味ったらしく言う。
 そんな二人の間で、フェリスが大あくびを放っていた。昨日姉のフェリアに剣技の稽古に何時間も付き合わされたせいだ、あーだるい。
 アルヴェールとグランの視線が突き刺さるのを感じ取り、フェリスは光輝くような営業スマイルを返す。
「だって僕は別にあなたがたの子離れにも親離れにも興味無いし、関係ないですからね。お二人でなんとかしてください業務外ですー給料もらってもやんないですうー」

 「あっあのっ、大賢者グラン・ディオン様とそのお子さんですよねそうですよね、やぁ~驚いたなあ嬉しいなあ、サインもらえませんか握手してもらえませんか一緒に写真いいですか」
 図書館から出て数分と経たないうち、果物屋で母さん好きだからオレンジ買って帰る帰らないなどという言い争いをしていたら、話しかけられた。
 背後から興奮と緊張で裏返った男性の声がして、グランは振り向いてアルヴェールは振り向かなかった。
 振り向かずにいたら、笑顔とおだやかな口調で男性と話をする父親に、後ろから羽交い締めにされて、ヘッドロックで強制的に振り向かされた。
「すいませんねえこの子、デキる父親こと僕の存在がコンプレックスになっちゃってて」
 口答えしてやろうと口を開いたら、グランの魔法か、声が出ないどころか顔が微笑みの形で固定されてピクリともしない。
 それから二言三言グランと男性の会話が続いて、やっとのことで対面と顔面が解放されて、その頃にはアルヴェールはなんだかもう泣きたい気分になっていた。
「僕の息子として産まれてきたのを呪うのは勝手だけどね」
 ウキウキ去ってゆく男性ににっこり手を振りつつ、グランが言う。
「そういうのも利用するくらい強かなほうが、色々と人生上手く回るよ、もっとストレートに言うなら、僕を踏み台にしろ、ってえの?世界救った大賢者様の上を行くチョー賢者様的な?お父さんは息子が大きく強く育ってくれると嬉しいですだって父親だもん」
 それから、あっそうだ、とポンと手を叩いて。
「アルのこっそり大々的にやってる異界行きチャレンジの必要素材の箇所、あれ盛大に読み間違えてるから。なんか余計な液体ばかり採取しようとしてたみたいだけど。いやーさすがにそういうのは若さか学術肌の属性がないと言えないねぇーお父さんまだまだその気になれば子供作れるけどそこまでストレートにはね、ちょっとね。いいなあ思春期、また子供になって仕事しよっかなあ」
 アルヴェールの顔から火が出た。
 汗と涙と尿と唾液と血液と精液を三日間ブレンドして一気飲みするのではなかったらしい。

Little Bravery Э  5.3

5.3


「あのお、新太さんウチの結界に触れたりしました?来客避けの魔法かけててたのに」
 うろたえた様子のアルヴェールが食ってかかってきたから、何言ってんだずっと一緒にいたじゃないと答えたら、そういえばそうですねと間の抜けた反応。
 最初に飛ばされてきたときに一瞬見えていた、広大で青々とした周辺の森林らしき景色からして、人なんか寄り付かないだろうに、さらに人除けまでしているなんて。
「よっぽど人嫌いなんだ、アルヴェールって」
 呆れた新太がそう言うと、なぜか傷ついたような顔をされてしまって、ばつが悪くなってしまった。
『おーい、返事無いなら勝手に入るからねー外見廃墟ってことになってるからそのつもりで入るので不法侵入ではないですよ、何せ廃墟ですからね遺跡じゃないよ廃墟だよ』
 どうやらライの目には、この建物が新太とは違うものに見えているようだった。
「あのさ、来客避けって何なの」
「え?えーと……建物が廃屋に見える幻視魔法、近寄ると黒板をツメで擦ったときの音が大音響で鳴る音地雷、高確率で犬のうんち踏むトラップ、空からタライとか黒板消しとかが降ってくるワナ、あと何だっけ、えーーーっとアレだ、廊下歩いてると突然窓の外からゾン」
「あーあーうんうんありがとう十分わかりましたありがとうございます」
 これ以上聞いていると日が暮れそうだ。慌てて新太は制止した。
 とりあえず殺意が無いだけでも良しとする。
 と、そんなことを聞いている裏で、ドスッバキッボカッと派手に音が流れ流れてきて、それはもうてんやわんやなのだろうと顔を強張らせる新太の背後に、ヌッと現れた人影と、大きな威圧感。
 威圧感のわりには影は小柄でその正体がライだというのはすぐにわかった。
「申し訳ありませんウチの子がこちらにお世話になっていると聞いてお迎えとお礼に伺いましたァ」
 ライの口調は気楽そのものだが、明らかに雰囲気がトゲトゲしくて、聞いているだけで心がヒリヒリしてくるのを新太は感じる。怒ってる。
 振り返ってみるとまさしく、頭に粉をかぶって、服がずぶ濡れで、頬に落書きされ、ズボンが脱げパンツ一丁で、髪の毛がアフロになって、たんこぶが二つ、それでも犬のそれだけは避けたらしいライが、不動明王かなまはげかと見間違えんばかりの恐ろしい顔をしてそこに立っていた。
「新太君」
「はっはい何でございましょう」
「あの緑の髪の君と同じ顔した子がいないので」
 えっと思って周りを見ると、確かにもうアルヴェールの姿は無く、書斎に立ち読みに来た新太一人、とも言える様子になっていた。
「代わりに新太を犯すことにした」
「らめぇ~」

 アルヴェール・ディオンという名前を話してみたら、ライは何かしらの心当たりがあったらしく、あーあの家の、と大きく頷いてみせて仕方なしといったふうに軽いため息をついた。
「英雄の子って言われててねえ、父親の話されると露骨に嫌がるっていう噂は聞いたことがある」
「えーいいじゃないすっごいレア感あるのに」
「そりゃお前あれだよいろいろあるんだよ、見知らぬ親戚とか聞いたことのない兄弟とか出てきたりその気も無いのに親と同じ道歩くのを期待されたり」
「あー、よくある設定だ、サラブレッドとか七光りとかいうの」
「だろ~」
「わかったわかった、確かに気の毒だ」
 確かに、彼の振る舞いには、何かしらに絶望している節はあった。
 が、だからと言って人を異世界に呼び込んで良い理由にはならない。
 他人事なら同情でもしていたかもしれないと思って、新太はなんだか腹がたってきた。
「なんかイラつくからライを犯すことにした」
「えっ溜まってんのか?別においらは構わんぞ、対話の扉と股はいつでもフルオープンだ」
「……自分で言っててモラル欠けてると思ったことない?」
「そこらへんの観念に厳しい人間もいるみたいだけどなー、おいらそういうのでストレス溜めて仕事に支障をきたしたくない派だな、結構意見あるみたいだね、その問題」
 そのライの反応が不思議だったので訊いてみると、何やら「そういう方面」にはだいぶ大らかというか、解放的というか、そういう話のようだった。

 アルヴェールがいつの間にかいなくなったおかげで、晴れて拉致から解放された新太ではあったが、たくさんの謎と、いくつかの不安は残った。
 あまり深く考えるといろんな意味で壁に突き当たりそうだったので、取り急ぎファンタジー世界に迷い込んだ主人公という役割に全力で向き合っていくべきである、そう頭の中で決意を固めるのであった。
 ライ曰く、拉致現場から、新太が元いたグラベルの街までは片道数日の距離。
 連れてこられたときのように飛んで帰れるのか問うと、おいらそんなに魔力も腕力もねーなーと言われた。そのわりには拉致後からの彼の到着がやたら早いんじゃねと思ったが、そういうのにも才能や技術力の優劣はあるということで、新太はライに無理矢理説き伏せられた。
 となると移動手段は徒歩しか無いから、必然的にグラベルへ戻るのではなく、別の経路を探るしかなくなる。
 神父とシロにはライが伝言を残したらしくその点では安心だが、久々の二人旅はなんだか少し寂しい。口に出すとまたセクハラに発展しそうなので、新太はボヤくのをこらえて、話を変えることにする。
「ところで、英雄って何者?やっぱこう、世界制服とか世界の終わりとかそういうのを企んじゃったりする大魔王を勇者にしか扱えない伝説の武器でズバーン、っていう」
「それこないだも聞いたけど伝説の武器とか……漫画の読みすぎじゃね?」
「この世界はまだ僕にとっては漫画やアニメの世界観に囚われてるよ」
「あっ、そう……まぁ別にいいけどさ」
「魔物の存在については前聞いたことあるけどね、魔力の残滓、生活廃棄物産業廃棄物の類でどうのこうの」
「魔王ってのはストレートに言えばそれの凄い版で、場合によっちゃ人語理解して意識知識持ってる厄介なのね。ほんでまぁ、英雄ってのはその魔王を頑張って処理したエキスパートで。おいらたちも魔物駆除して日銭稼いでるでしょ、アレの凄い版。伝説の武器なんか無いし、あったところで生まれるごとにその出生や構成要素や環境が違ってくるその魔王に効くかもわからんし」
 何やら身も蓋もない、夢も希望もない言葉がライの口からぽんぽん飛び出してくる。
 とりあえず何かしらの凄い版なんだと、把握する。凄い凄い。
「その凄い版の人が、英雄という……なんと言うか、マスコットとか看板みたいなもんだァな。名前は確か……グラン・ディオンだったかな、すげー魔力持ってて極大魔法使いまくりでなんかもうテメェで魔王生み出しちゃった説まで出るくらいで。大賢者なんていう別名もあって」
「ディオン?」
 思わず新太は聞き返す。
 聞き覚えのある苗字だった。

Little Bravery Э  5.2

5.2


 曰く、世界というものは星の数、砂粒の数、いやそれ以上、まさに無限大としかいえないほど存在しているのだ、と説明された。
 新太のいた地球とアルヴェールのいるクラ・リオもそうだし、同じ地球でも、何かのタイミングで「そこ」から枝分かれした存在であるところの、つまりは平行世界もそれで。
 考え方によっては、すべて違う世界だが、すべて同じ世界とも言える。
「っていうのが、ぼくの得た知識で……って、半分は授業で学んだことなんですけど」
「あ、やっぱ学生なんだ」
「学生といっても、一般校ではなくて魔学および魔法学の専門的なものなんですけどね」
 ようは義務教育などではなく、専門学校的なものだろうと新太は認識する。
 魔学は魔法の源になる魔力や魔物について、魔法学は文字どおり魔法についての学問、らしい。
 らしいというのは、気もそぞろの新太がアルヴェールの話をまともに聞いていなかったからだ。
 この夢見がちとしか言いようのない雰囲気の子が、本当に、自分を異世界に召喚したのだろうか。
 召喚といえば格好良く聞こえるが、その実、誘拐だとか強制連行だとか、そういった単語のほうが、新太にとってはイメージとしては近い。
「とにかくなんでもいいので僕を元の世界に返してくれませんかね、君が呼んだんなら戻せるでしよ当然」
「はい?」
 間があいた。視線が宙に浮いて。
 十秒くらい経ってから、あー、と一言漏らして、目をそらしつつ、口ごもりながらこう言うのだった。
「そのうちやり方見つかると思いますよ、おそらく」


 ライにとってしてみれば、どんな魔法がかけられただの何が起こって新太が連れ去られてしまったかだのはいたって些細なことで、とにかく自分が無様にも眩惑魔法にかけられたという事実自体が屈辱であり、穴があったら入りたいレベルの恥ずかしさだった。
 指先で宙に2、3円を描くと、その軌跡を追いかけて光の筋が浮かびあがって、ライの眼前をかすめる。
 チリッとした感触があって、それから何ががまぶたの上からはがれ落ちるような清涼感。
 瞳を開いて鏡を見てみれば、もうそこには緑色の何かではなく、自分としっかり認識できる、幼い男子の顔が映っていた。
「うむ、いつもの美形」
 言ってから、なんだか無性に腹立たしくなって、両手で自分の顔をひっぱたいて気合をいれた。
「わかってます、わかってますってば」
 誰かに叱られて謝るような、情けない口調でそうつぶやいた。


 新太の立腹たるやそれはそれは大きなもので、頭を掻きむしって何度「ちょ……!」と口に出たか数知れず。
 最初はニコニコ顔で能天気に目の前でお茶をすすっていたアルヴェールも、新太の収まらない苛立ちにさすがに罪悪感が芽生えたのか、時間が経つにつれて表情は曇り、視線が泳ぐ。
 突然立ち上がった新太に驚いて、カップを取り落としたくらいだ。
「なんか役立つ本無いの?勉強か研究かしてんでしょ、役立ってないみたいだけどさ」
「えっ、ああ、うん、そ、そうだね」
 しどろもどろになってそう言って、アルヴェールは新太を隣の部屋に案内した。
 部屋は寝室兼書斎になっていて、とはいえまだ年若いアルヴェールがそんなに難しい学術書を何十何百と読みふけっているわけでもないらしく、本棚には参考書や教科書、巷の書店で見かけたような専門書の類が多く並んでいた。
 もっとも、新太がこの本の山の内容をどれだけ理解できるかというと、まずはこの世界の文字を完璧に読めるようにならなくてはいけないし、そもそもこんなに読む気力も無い。
 新太は呆れたような、感心したような調子で言う。
「……勉強、好きなんだね」
「嫌いじゃあないですね」
「僕は好きじゃない」
「そういうひとも多いですよね」
「でも、やんないと進学厳しいしなあ」
「あっ新太さんって学校通ってるんだ」
「そりゃ普通は通うよ、中卒で就職なんて今の時代そうそう無いよ」
「チューソツ?」
「こっちの世界の話」
「新太さんの世界ってほんと異世界ですね」
「何言ってんだよ君は」
 とにかく、今すぐ何をどうしたところで自分がこの世界から帰る方法が見つかりはしないということだけは新太はよく理解した。
 そして、それだからといってアルヴェールを責めても意味が無いことも。
 責めただけで帰れるのであれば、今頃自分はもう自宅のベッドで眠っている。
 だから、新太は提言する。
「あのさ、提案なんだけど……アルヴェールも僕らと一緒に旅しない?」
「は?」
 何言ってんだこいつ、とでも言いたげな顔をされた。それでも物怖じしない。
「いやだってホラ、僕って今元の世界に戻る手段を探してるわけでさ、それってつまり、アルヴェールが僕のいた世界に行けることになるかもしれないんじゃないかな、って」
「えー、ほんとかなあ嘘くさいなあ」
「いやなんでそこで懐疑的になんの」
「自分で調べて理解して会得できないものが真実とは思いたくありません」
「教科書読んでるだけじゃわかんないことなんか沢山あるじゃない、っていうか教科書に書いてることが全部真実だと思うのもそれはそれでヤバいよと進言したいネット世代のワタクシなのであります、っていうか君さっき学校で学んだって言ってたじゃないか」
 面倒くさい奴だなあ。わかんない奴だなあ。
 新太はすっかり参ってしまって、大きくため息を漏らしてしまった。
「もういいや、とにかく君には期待しない。僕は急いでるから、グラベルの宿屋さんに返してよ、っていうかそもそもなんで僕を召喚したに飽きたらず誘拐までしたのかって話だし」
「それはアレです、ぼくが、異世界……チキューでしたっけ?に行くために必要なんです、新太さんが。だからダメです、返しません、ぼくには新太さんがいないとダメなんです、新太さんはぼくの生きがいなんです」
 野郎にそんなことを言われてもちっとも心がときめかねーよとは口に出さない。
 今までの会話からして、彼がおそらく「出来る」と思っているだけで、実際には無理であろうことは容易に想像できた。
 そんなこんなで、再び二人の押し問答が始まるかと思いきや、
『ちわー、八百屋です米屋です、悪い子いねーがー人さらいはいねーがー』
 どこからともなく聞こえてきた声が、それを邪魔するのだった。新太には、聞き覚えのある高めの男の子の声。
 みるみるうちに、アルヴェールの表情が強張ってゆく。その様子が、新太にしてみれば不思議で。

ウワァァン

どうにも仕事がいっぱいいっぱいで、帰宅後30分~2時間くらいしか余裕がなくって
それって普通の生活なんすかね
普通なんだろうな……

あんまり好きじゃないのに「筋トレしたい」なんて思うようになってきたのはちょっと

生きてはいます

一応ね

仕事が忙しくなりすぎて絵がどうこう言ってられなくなってきましたね
まあもともと……ね

精神状態が悪い

原因は人生間違ったせいなので
残念ながら不治。

絵ができた


残念ながら、こういう絵は一年前には描けていないといけなかったのだけれど。
とにかく、今年じゅうには完成できたのでよしとする。

次は前回書き損ねた、ほもーい感じの絵にでも。
……ならない気がする。

Appendix

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Haming

Author:Haming
ストレス診断で「君は耐性が無さすぎる」と罵られました。

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